アルコール温度計の赤い液が分離してる…そんな時は「油」を使って直しましょう

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 私がプリンを作る時にはオーブンではなく、蒸気で加熱して固めています。蒸気温度が高くなりすぎるとスが入ってしまいので、温度管理をするために赤いアルコールの入った温度計を使っています。この温度計は上の写真のように、稀に一部が分離してしまい、違うところに移動していることがあります。これは簡単に直せますので、その方法をご紹介します。

 

 

 

  分離した赤いアルコールは温度を上げて、本体とくっつけてあげれば元に戻ります。沸騰した水を使えば大丈夫だろうと思うところですが、これではダメなのです。沸騰水に入れると、分離した部分が100℃以上のところに行ってしまいます。そこで使うのが「油」です。油を加熱すると簡単に100℃以上になりますので、この温度を利用して分離したアルコール部分を本体とくっつけます。 

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 使う油はどのような種類でも大丈夫です。また、使う量はアルコール溜りが浸る程度です。今回は鍋を傾けて、最小限の量で済むようにしました。この状態で弱火で加熱し、ゆっくりと温度を上げていきます。

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 油の温度が100℃付近になってきました。沸騰水ですと、この辺りで頭打ちになってしまいます。

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 しかし今回は油を加熱しているので、100℃のラインは簡単に突破します。ちなみに温度計の最上部にある赤い点が分離してしまったアルコールです。

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 徐々に温度を上げていきます。

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 すると、一番上にある液溜まりまで到達します。

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 分離していたアルコールとくっついたら、すぐに油から抜いて空冷します。

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 分離していた部分は本体に取り込まれて下がっていきます。最後に、温度計に付いた油を洗い流して作業は完了です。

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作業前

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作業後

 作業前は90~100℃の間に分離した赤いアルコールがありましたが、油で加熱することできれいになくなりました。

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 作業中は写真をたくさん撮りましたので、それらをGIF動画にしてみました。分離していたアルコールが本体に取り込まれる様子が分かるかと思います。

 この分離は年に1~2回起きてしまいます。恐らく横に寝かせて棚に保管しているのが原因で、扉の開け閉めの衝撃で別れてしまうのだと予想しています。最初に起きた時はブンブン振ったり、沸騰水に入れたりしていました。しかしどうしても直らないので、一か八か油で加熱したら、上手い具合に直りました。もし温度計の赤いアルコールが分離してしまっている人がいましたら、油を使って直してみて下さい。